時節、人類はイデオロギーの対立軸の果てに戦火を交えてきた。
人は生まれ持って戦いを好む生き物などという学者もいる。
しかしこの星のどこにそんな好戦的で野蛮な文化があるというのだろうか。
古今東西人々は誰もが平和を愛し家族を友を自分以外の者を愛する文化を育んできた。
もちろんあの北朝鮮の民衆だって根ざそうとする平和は我々となんら変りはない。
では何故そうなってしまうのだろう?
そもそも人々が「もう戦争しかない」というムードを持ってしまう背景には、
国家的レベルでの扇動イメージで、まず「恐怖」を植え付けられてしまう。
そして「国益」というマヤカシに躍らされ、
未だに世界は戦争というパワーゲームから手を引けないでいる。
国益ってなんだ? 扇動される恐怖ってなんだ?
僕たちは知らず知らずのうちに国家の一員にされ、
それを疑う事なく自らそう思うようになってしまった。
でもそれは国家に属する一部の権力にコントロールされている事だと歴史は教えてくれる。
だから我々はもう一度これまでの過ちを正しく認識しないで
前に進むにはあまりにも非力で危なっか過ぎる。
敢えて指摘するなら無知な正義感ほどやっかいなものはない。
これまで僕は戦争を語る上で
「悲惨」や「悲しみ」や「虚しさ」「怒り」などの
感情的な部分だけで戦争を捉えたくはなかったし、
そんな事を目をきらきらさせながら訴えてくるヤツにもにうんざりしていた。
だから未だにIMAGINEなんて歌いながら反戦やってる連中を信用しない。
感傷に浸るのもいいけど、それだけでは何も始まらない事を今の僕たちは認識すべきなんだ。
一つの世界なんてまっぴらだし、つまらないでしょ。
君と僕は違う。
だからうまくいく。
(1)IMAGINEはもういらない
(2)恐怖は儲かる
(3)ヒロイズムという神話
(4)そして戦争は正当化される
(5)戦争が出来る立派な国にしよう
(6)ナショナリズムからパトリオティズムへ
(7)正義は我にあり
(完)イマジンよりアクション