カテゴリ
どさんぴんなざれごと どさんぴんなライブ どさんぴんな音源 どさんぴんなBAND どさんぴんな歌詞 どさんぴんな楽器 どさんぴんな動画 どさんぴんな野良仕事 語るに落ちろどさんぴん たまにはデザイン GUITAR HOLIC トウキョウ・ハッピーズ 幡ヶ谷36°5 どさんぴん
本名:山下裕美
出身:大阪府堺市 生息:東京都渋谷区 本職:広告意匠士 どさんぴんリンク DOSANPIN GUITAR HOLIC日本フォスター・プラン アムネスティ 国境なき医師団 日本赤十字 日本ユニセフ協会 グリーンピース・ジャパン グローバル・ヴィレッジ 以前の記事
2021年 01月 2017年 12月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 03月 2017年 02月 2016年 12月 2016年 09月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 その他のジャンル
検索
|
2013年 04月 09日
~諸君!貯め込まれて循環しない貨幣は、世界を大きな危機にそして人類を貧困に陥れた。労働すればそれに見合う価値が与えられなければならない。お金を一部の者の独占物にしてはならない。この目的のためにヴェルグルの労働証明書は作られた。貧困を救い仕事とパンを与えよ。~ 紙幣の裏側に刷られた宣言文より ファンタジー作家で知られるミヒャエル・エンデが晩年において「お金」そして「経済システム」に関心を持った事は非常に興味深い事です。エンデは「お金」というものは一体何なのか?「お金」を通じて経済全体を解き明かそうと問題提起をしました。エンデの死後、世界は新たな潮流を迎え「ヘッジファンド」その他「デリバティブ」などは正にマネーゲームというものを正当化する様々な経済の理論に対して多くの人々が疑問符を突きつける時代となりました。エンデは、そもそも自然界に存在する物質というものは全て有限である。一定の寿命があり時間が経てば劣化し老化していく。にも関わらずお金だけは何故無限に有り続け不滅なのか?この問題を解き明かすことで経済の様々な矛盾というものを考えていこう、とそういう問題提起をした訳です。これから私たちの社会は多くの経済的な矛盾の中で苦しむ事になると思われますがエンデはおよそ70年前にオーストリアで行われた歴史的な実験に注目します。 ・自由貨幣を実践した街ヴェルグル(オーストリア) ヴェルグル労働証明書とは町が事業を興し失業者に職を与えそれを労働証明書という名目の新たな地域通貨で支払いました。この通貨が循環する秘密は紙幣に張られたスタンプにありました。このお金は月初めに額面の1%に当たるスタンプを買って貼らなければ使えません。言い換えれば一ヶ月に1%づつ価値が減っていくのです。ですからこのお金を手にした人は、まずこのお金から使います。こうして一枚の紙幣は次々に循環していきます。経済活動を推進する機能をお金が持ったのです。このゲゼルの「老化するお金」は流通し続ける画期的なものでした。この地域通貨は公務員の給料の支払いにも使われ銀行にも受け入れられるようになっていきました。その後、オーストリア政府は「貨幣発行は国家の独占的な権利である」として自由貨幣を禁止。世界でも例を見ないお金の実験は1933年9月わずか13ヶ月で幕を閉じました。 当時このような通貨が地域に出回っていたのです。これこそが地域の中に地域が生み出す富や財産を留めておく最高の方法だったのです。ですから政府によい経済政策がなければいつでも地域通貨は復活すると思います。大恐慌で資本主義は転機をむかえました。ドイツはファシズムが台頭し各地で共産主義が拡がりアメリカでニューディール政策がとられたのです。ニューディール政策によって政府が地域にお金を注ぐようになりました。そうすることによって地域の人々が環境を整備したりアートプロジェクトを起こしたり、地域の公共施設や博物館を建てたりという国家事業が全国的に展開しました。またルーズベルトは地域社会の雇用促進にも予算を充てました。実に素晴らしい博物館や公園が実はこの30年代に建てられたのです。この政策で地域通貨は姿を消しました。 【エンデの遺言】(1) ~根源からお金を問う~ 【エンデの遺言】(2) ~金利と無縁な貨幣~ 【エンデの遺言】(3) ~ゲゼルの老化するお金~ 【エンデの遺言】(4) ~貨幣の最も重要な機能~ 【エンデの遺言】(5) ~時は金なり~
by do-san-pin
| 2013-04-09 02:15
| トウキョウ・ハッピーズ
|
ファン申請 |
||