PHOTO:朝日新聞デジタル
まず、お隣の韓国で起こったフェリー沈没事故に、
被害の大きさと韓国社会のシステム不備に驚きを禁じ得ない。
犠牲者の多くが修学旅行中の高校生というのも、
なんとも言い表しようのない怒りにも似た感情が沸き上がってくる。
乗船客の救助を放棄し真っ先に逃げ出した船長を初めとする乗組員
4倍ちかくとも言われる過積載やそれを推奨したであろう運航会社
様々な安全管理のチェックを恒常的にしてこなかった港湾関係者の怠慢
事故後に責任を転嫁しようとする様々な嘘や誤情報
事故に係わるパソコンデータを初期化し出国した運航会社実質オーナー(CCTV)
・・・もう上げればきりがない。
過積載を誤魔化すためバラスト水を抜いていたであろうなど、
この事故が悲劇的突発要因で起こったものではなく、
必然的に起こった人災であることからは逃れられないだろう。
加えて積み荷のトレーラー自体が過積載だったとの証言もあり、
二重三重の不正や安全軽視が社会的に蔓延している模様だ。
どんなに安全性の高い乗り物を造ろうが、
徹底した安全マニュアルを作ろうが、
それを運用し係わる多くの人間がこのように怠慢であれば、
同じような事故はまた起こる。
いま韓国では船長以下を吊し上げることに躍起であるが、
このように関係者を処罰したところで何も変わらない。
安月給だから人命軽視?そんなものは言い訳にもならない。
もうこんな事故を聞くのはまっぴらだ。
国家教育の根幹から自省し、一から取り組むべきだとボクは願う。
最後にこの事故で亡くなった多くの方々へ
哀悼の意を表したい。