ライブ三昧。何故だ。寝る間も惜しんで。わからない。ライブ・ホリック?
ところで昨日のカットゥーのライブに抜群の自己表現力で圧倒したヤツがいた。「宿無ノ以蔵」と名乗る若者だ。他の客は若干引き気味だったかもしれないが、淡々と熱く表現を試みる彼に強く興味をそそられた。実は少し前に次回出演予定のある高円寺「楽や」のマスターから「誰かいいヤツいないか?」と依頼があったので、何人かに声を掛けていた。もちろん誰でも良い訳ではなく、その場にふさわしい、お勧めの表現者ばかりだ。しかし、それぞれの事情でなかなかスケジュールが合わず、残念な結果になっていた。ほぼ諦めていたところ昨日、彼を発見した。こんな私が言うのもなんなんだが、あまりのジャスト・フィットに身震いを覚えた程だ。場所は高円寺。名も知れないミュージシャン達が一夜のカーニバルを夜ごと繰り広げる場末的空間。決してメジャーにはなれない、とんでもないヤツの出てくる可能性があるバー。(実はオファーを受けると毎回ビビってる)出演者であっても、空間創りは何にも増して大切だ。だからなかなか気軽に誘えない。それにジャスト・フィットした。誠に勝手な宣伝だが、当日は残業などせず、時間を割いてでも見に来るべきだと私は思う。
3月5日(水)
高円寺「楽や」19:30〜
宿無ノ以蔵・・・これまた出ましたよ!60年代のアングラを思い出してしまった。その寺山修司的自己の内面のデッサン力は一度聞いただけで見るものを虜にしてしまう。それはスタイルなどではなく、もはや本気。「ユラユラ帝国」好きならば、もうファンになっちゃうこと請け合いだ。
上木由紀夫・・・独自の世界観で音楽という得体のしれないものを紡いでいく。これを才能と言わずして何と呼ぶ。ピアノでの彼の表現力も必聴だが、今回はアコギを携え、お客の酒の量を誘発してくれるだろう。唄の技術というものが彼の前では余りにも非力になってゆく。ん〜楽しみ!!
どさんぴん・・・まいどお馴染、、、というか私だ。この中で一番オトナ。というか空気を読めてしまう。場末好きなただのド素人。デザイナーという職業柄、好き嫌いを見事なまでに一刀両断にしてしまう共演者泣かせ。本人に関する答え合わせは観に来て勝手にやってくれ。