PHOTO : 東京大空襲の焼け跡を残す飛木稲荷神社の御神木
国家は恐怖を演出するのに躍起だ。
何故なら民衆を政権の意のままにに扇動するために。
我々は恐怖の前では思考をなくす。
ブッシュ政権下で確立されたブッシュ・ドクトリンを思い出して欲しい。
「この弱い哀れな国をいま攻撃しておかないと・・・」
「この弱い哀れな国はもしかするといつの日か・・・」
政府キャンペーンの果てにまんまと「予防戦争」という
これまでになかった交戦権をひねり出した。
「なぜアフガニスタンを爆撃するの?」
「オサマ・ビンラディンがいるからさ」
「で、どこに?」
「それがわからないんだ」
「国中に爆弾をばらまけば捕まるだろう」
「よし国ごと爆撃だ!!」
そのためにアフガン人が何千人死のうが考える余裕すらない。
「なぜイラクを爆撃するの?」
「サッダーム・フセインがいるからさ」
「で、どこに?」
「それがわからないんだ」
「国中に爆弾をばらまけば捕まるだろう」
「そら国ごと爆撃だ!!」
ロシアや他国の保有する何十万発もの核兵器には気にとめもしない。
強迫観念の植え付けに成功した政府は「愛国心」という魔法で、
思考をなくした国民を共犯者に仕立て、戦場へと無慈悲に送り込んでゆく。
経済効果と言う点においては民間の貿易全体から比べればその相対的なパイは小さいが、
国家間の商売道具となれば軍需産業が一番手っ取り早く国家権力は潤ってゆく。
現在でも巨大な軍需産業を持つ米、英、伊、仏、欄、などは
過去そのための覇権を繰り返し特権国家を形作ってきた。
1945年の国連創設以降、領土拡大の帝国主義は息を潜めはしたが、
その国際連合を創設した主要国間だけの世界戦略で
紛争の仲裁を橋渡しするどころか軍需産業はよりグローバル化し、
その争いの両国間に武器を売り、巨万の富と利権を得ている事実に思わず閉口する。
僕たちは政府の「恐怖」キャンペーンを
決して見逃してはならない。
そしてそれは過去の歴史がそうだったように
貧困や汚職で不信感が募り
政府への不支持率が高い時にやってくる。
(1)IMAGINEはもういらない
(2)恐怖は儲かる
(3)ヒロイズムという神話
(4)そして戦争は正当化される
(5)戦争が出来る立派な国にしよう
(6)ナショナリズムからパトリオティズムへ
(7)正義は我にあり
(完)イマジンよりアクション