PHOTO : 東京大空襲ツアーの合間に出会った野良猫
教科書ですり込まれた言葉をもう一度自身で問い直して
言葉の意味を定義し直おす必要があると思う。
そこにはその本来意味するところから
かけ離れたところで都合よく使われている事だってたくさんあるはずだ。
これは決して頭でっかちな作業じゃなく、
単純な思考の繰り返しだから簡単に整理できる事でもある。
そんな中の一つで基本的な事なのに見過ごされてきたのは
「国益」という概念が、国民全体の利益とされている事が気になる。
政府と国民の利害はまったく一致しないということを言いたい。
お偉い先生方が口角泡を飛ばし力説している
「国益」という言葉は無意味な抽象概念でその実体などない。
総理大臣の利益と派遣村に集まる者の利益は同じか?
「我が社」と言ってる役員連中と、その会社の受付嬢の利益は同じか?
大企業の利益、中小企業の利益、その労働者の利益、看護助手、教師、工場労働者。
それぞれみんな違う利益がある。
もしも政府と国民の利益が同じになるなら、
政府の命令に従い戦争に行く事は理にかなう事になる。
・・・え、ほんとうに?
いやそうじゃない。政府はあなたの利益など考えていない。
例外なく政府は政府の利益のみを追求している。
ここで言いたいのは政府が国民の利益を代表する事はほぼないということ。
過去の歴史が証明するように政府の利益は自分たちのそれとは違う事に国民が気付き、
だから政府というものは世界中で倒され続けてきた。
いつの時代も国民と政府の利益が一致しないので政府は国民にウソをつく。
我々の政府だけでなく、どんな政府も平然とウソをつく。
なぜなら本当の事を言ってしまえば、
たちまち権力を失う事を政府はよく知っている。
ウソをつかざるをえないのが政府というシステムだ。
そして「国益」をかざし、国民のためだと振る舞い、
あらゆる戦争を正当化していく。
国家が「私たち」と言うその時、
あなたや僕がその中に入っている事はまずない。
(1)IMAGINEはもういらない
(2)恐怖は儲かる
(3)ヒロイズムという神話
(4)そして戦争は正当化される
(5)戦争が出来る立派な国にしよう
(6)ナショナリズムからパトリオティズムへ
(7)正義は我にあり
(完)イマジンよりアクション